車田正美に何があった?6年間で46億円…信頼していた元マネジャーらを提訴

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『聖闘士星矢』の作者として知られる漫画家の車田正美さんが、2026年9月2日に東京都内で記者会見を開きました。

そこで明かされたのは、自身が代表を務める会社の資金が6年にわたって流出していたという内容です。

その額、約46億8000万円

車田正美さんは同じ日に、経理を担当していた元マネジャーの男性らを相手取って東京地裁に提訴しています。

6年ものあいだ何が起きていたのか、いくら戻ってきているのか、そして会見で本人が口にした言葉まで、順を追って見ていきます。

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目次

車田正美に何があった?46億円の横領被害で元マネジャーらを提訴

引用元:ABEMA news

2026年9月2日に何が起きたのか…訴えの中身は、金額も期間もかなり大きなものでした。

被害額は6年間で約46億8000万円

車田正美さんが会見で公表したのは、代表を務める車田プロダクションなど3社の資金が横領されていたという内容です。

その期間は2018年から2024年までの約6年間で、流出したとされる総額は約46億8000万円にのぼります。

提訴を報じたサンケイスポーツは、訴えの中身を次のように伝えています。

「聖闘士星矢」で知られる漫画家の車田正美さん(72)は2日、代表を務める「車田プロダクション」など3社が横領被害に遭ったとして、マネジャーの男性らに計約28億9000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

引用元:サンケイスポーツ

46億円と28億円。数字が2つ出てくる理由は、あとで整理します。

訴えられたのは経理を担当していた元マネジャーら

被告となっているのは、車田正美さんの会社で経理を担当していた元マネジャーの男性らです。

報道で示されているのはこの立場までで、氏名などは公表されていません。

また、これはあくまで車田正美さん側が訴状で主張している内容です。刑事事件として有罪が確定した話ではなく、裁判もこれから始まる段階なんですね。

発覚は2024年2月ごろ東京国税局の指摘

「6年も続いていて、どうして分からなかったのか」。ここが一番引っかかる部分だと思います。

報道によると、資金の流出が明らかになったのは2024年2月ごろ、東京国税局からの指摘がきっかけでした。

つまり社内で気づいたのではなく、外部から入った指摘で判明したという流れです。

ただし、国税局がどのような調査でこれを把握したのかまでは報じられていません。報道で確認できるのは「指摘があった」というところまでです。

そしてもう一つ、見落とされがちな点があります。発覚した2024年2月から提訴までは、約2年半が空いているということです。

  • 2018年ごろ 資金の流出が始まったとされる時期
  • 2024年2月ごろ 東京国税局の指摘で発覚
  • この間に約18億円が弁済される
  • 2026年9月2日 東京地裁に提訴、同日に記者会見

発覚から約2年半後となる2026年9月2日に、残る約28億8600万円について東京地裁に提訴しています。

2026年9月2日時点で公表されていること
  • 提訴日は2026年9月2日、提訴先は東京地裁
  • 原告は車田正美さんが代表を務める車田プロダクションなど3社
  • 流出したとされる総額は約46億8000万円(2018〜2024年)
  • そのうち約18億円はすでに弁済済み
  • 請求しているのは残りの約28億8600万円

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車田正美の46億円はどうやって持ち出された?

車田正美先生 引用元:車田プロダクション

気になるのは手口です。

訴状の内容として報じられているのは、大きく2つの方法でした。

会社の預金口座から別の口座へ無断で送金

1つ目は、会社の預金口座から別の口座への無断送金です。

経理を担当していたということは、会社のお金の出入りを日常的に扱う立場だったことになります。

ライセンス料を別会社名義の口座へ振り込ませる

2つ目がかなり大きな話で、取引先から支払われるライセンス料を、別会社名義の口座に振り込ませていたとされています。

車田正美さんの作品は、アニメ、映画、ゲーム、フィギュアと、単行本の売上だけでは収まらない広がり方をしてきました。

そこから生まれる権利収入が、会社に入る前の段階で行き先を変えられていた…それが車田正美さん側の主張です。

今回の資金流出と著作権ビジネス

『聖闘士星矢』は長年にわたってアニメやゲームなど幅広く展開されてきた作品です。今回の訴状では、そのライセンス料を別会社名義の口座に振り込ませていたとされており、作品の著作権ビジネスも今回の資金流出に関係していたことが分かります。

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車田正美が請求している約28億8600万円の中身

「被害は46億円なのに、なぜ請求は28億円なの?」という疑問がここで出てきますが、答えは差額にあります。

流出したとされる約46億8000万円のうち、約18億円はすでに弁済されていると報じられています。

その分を除いた残りが、今回の請求額である約28億8600万円です。

この約18億円は、発覚してから提訴までの約2年半のあいだに戻ってきた分にあたります。

つまり46億円は「これまでに流出したとされる総額」、28億8600万円は「まだ戻ってきていない分」。

同じニュースの中に2つの数字が出てくるのは、そういう理由でした。

なお媒体によっては約28億9000万円と表記されている場合もありますが、これは同じ金額を丸めたものです。

車田正美さん側が主張する損害額がそのまま認められるかどうかは、現時点では分かっていません。

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車田正美が会見で語った「本当に信じられなかった」

今回のニュースが金額の話だけで終わらなかったのは、車田正美さん本人が会見の場に出てきたからです。

会見で車田正美さんは、「アニメや漫画の世界で悪い人間は見たことがない。本当に信じられなかった」と語りました。

ZAKZAKは、側近だった人物による資金流出について語った車田正美さんの様子を、こう伝えています。

車田氏は会見を開いて「私利私欲のために信じていたものを平気で裏切る人間がいるのだなという、どうしようもないやるせなさです」と側近の裏切りを嘆いた。

引用元:ZAKZAK

ただし、元マネジャーらとの関係がどのようなものだったのか、なぜこうしたことが起きたのかについては、会見でも報道でも説明されていません。

ネット上では、金額の大きさに驚く声と並んで、

「星矢も泣いている」

「ペガサス流星拳でも食らわせろ」

といった作品になぞらえた反応も見られました。

「車田先生の顔を初めて見た」

という声も出ていて、作品の知名度に対して作者本人が表に出る機会は多くなかったことがうかがえます。

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車田正美とは何者?聖闘士星矢を生んだ漫画家の経歴

ここで、車田正美さんがどういう漫画家なのかもふれておきます。

46億円という数字の背景が、経歴を見ると見えてきます。

1974年に『スケ番あらし』でデビュー

車田正美さんは1953年12月6日生まれ、東京都中央区月島の出身です。

2026年9月時点で72歳になります。

デビューは1974年、20歳のとき。『週刊少年ジャンプ』に掲載された『スケ番あらし』が最初の作品でした。

高校3年生のときに投稿した作品が落選し、その理由を聞きに編集部へ行ったことがきっかけでアシスタントの道に入った、というエピソードも伝えられています。

『リングにかけろ』『風魔の小次郎』から『聖闘士星矢』へ

その後は『週刊少年ジャンプ』を中心に、ジャンプ黄金期を支えた看板作家の一人として作品を発表し続けます。

車田正美さんの作品
  • 『リングにかけろ』(1977〜1981年・全25巻)ボクシング漫画
  • 『風魔の小次郎』(1982年〜)忍者を題材にした長編
  • 『男坂』『SILENT KNIGHT翔』『B’T-X』など
  • 『リングにかけろ2』(2001〜2008年・全26巻) 

そして1986年から1990年に連載されたのが『聖闘士星矢』(全28巻)です。

ギリシャ神話をモチーフに、聖衣をまとった少年たちが小宇宙を燃やして戦うという世界観は、国境も世代も越えて広がりました。

連載が終わってから30年以上たった今も、関連作品の展開は続いています。

車田正美さんが代表を務めるのが著作権を管理する会社だと報じられているのも、こうした積み重ねがあってのことです。

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車田正美の現在は?訴訟と並行して続く2026年の新作

訴訟の話が大きく報じられましたが、車田正美さんは2026年も漫画家として動いています。

2026年3月12日発売の『週刊少年チャンピオン』15号には、描き下ろしの新作『聖闘士星矢 THENIII 決意』が掲載されました。

また2026年8月6日には、『聖闘士星矢 Final Edition』の15巻が発売されています。

表紙を飾ったのは山羊座の黄金聖闘士シュラでした。

提訴の約1か月前に、新刊が書店に並んでいたことになります。

現時点で確認できるのは、2018年から2024年までの6年間に約46億8000万円が流出したとされ、約18億円が弁済された一方、残る約28億8600万円について元マネジャーらに損害賠償を求めて提訴したということです。

裁判は始まったばかりで、今後は被告側の主張や裁判所の判断にも注目が集まりそうです。

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