地元自治体の予算をめぐる発言の音声が報じられ、注目を集めている簗和生(やな・かずお)農林水産大臣。
実は10年前、結婚の真偽を聞かれたときも、本人は電話口で「電波が悪いので」と答えていました。
奥さんは2016年に入籍が報じられた私設秘書で、本人が結婚を公表したことはありません。
家族のことはほとんど語らない簗さんですが、公式サイトでは先祖の話を1ページかけて語っています。
奥さんの報道から先祖の話まで、簗さんが語ること・語らないことを整理しました。

簗和生の嫁は私設秘書?奥さんの名前は非公表

簗和生さんの奥さんは、2016年に入籍したと報じられた私設秘書の女性です。
本人が結婚を発表したことはなく、奥さんの名前や年齢、顔写真も公表されていません。
結婚が表に出たのは、2016年8月のデイリー新潮の記事でした。議員会館に簗さんの結婚をめぐる怪文書が出回り、記者が本人に電話で真偽を確かめています。
そのときの簗さんの答えは、「電波が悪いので」。代わりに秘書が電話に出て、同い年くらいの私設秘書と入籍したと聞いていると答えました。
本人の結婚なのに、秘書の答えが「聞いています」という伝聞なのも不思議ですよね。
当時の簗さんは37歳。奥さんは、東京の事務所で働いていた女性とされています。仕事で一番近くにいた人と結婚した、ということになりそうです。
ちなみに、前の農水大臣の鈴木憲和さんは、奥さんが東大卒の弁護士・坂栄鷹子さんだと知られています。
同じ農水大臣でも、奥さんの見え方はまるで正反対ですね。

簗和生のデキ婚の噂は怪文書から
ネットで見かけるデキ婚の噂は、この怪文書が出どころです。
文書には、簗さんがデキ婚をするという内容が書かれていました。
ただ、取材に答えた秘書は、入籍は聞いているが妊娠は把握していないと説明しています。その後も、妊娠や出産を伝える報道は出ていません。
怪文書が出回ったのは、簗さんが前回の衆院選で、栃木3区の渡辺喜美さんを破ったあとのことでした。
誰が何のために書いたのかは分かっていませんが、結婚という一番プライベートな話が、匿名の文書で永田町じゅうに知られてしまったわけです。奥さんにとっても、うれしい広まり方ではなかったかもしれません。
スポンサーリンク簗和生の家族は?子供や親も非公表

- 氏名:簗和生(やな・かずお)
- 生年月日:1979年4月22日生まれ/47歳 ※2026年現在
- 出身地:東京都小金井市生まれ
- 学歴:慶應義塾大学商学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了
- 経歴:衆議院議員の秘書、日本経済研究所の研究員を経て、2012年に栃木3区で初当選、2026年9月17日、農林水産大臣として初入閣
- 趣味:野球と読書、好きな言葉は率先垂範
結婚から10年がたちますが、子供がいるかどうかは公表されていません。
公式サイトや政府のプロフィールにも、子供についての記載はありません。
両親の名前や職業も明らかになっていません。親が政治家だったという情報もなく、議員秘書から自力で国政に出た非世襲の政治家です。
ちょっと気になるのが、生まれは東京都の小金井市なのに、選挙区は栃木だということ。今は栃木県大田原市に住んでいるとされています。
奥さんも子供も両親も、ほぼ情報ゼロ。それなのに公式サイトには、先祖の話だけで1ページが用意されています。
スポンサーリンク簗和生の先祖は宇都宮氏の流れをくむ栃木の名家

公式サイトの「簗家のルーツ」によると、簗家は下野国(今の栃木県)に始まった家です。
藤原北家の流れをくむ名族・宇都宮氏の分家で、鎌倉時代か南北朝時代に、今の栃木県河内郡上三川町で生まれた家だそうです。
東京生まれの簗さんが栃木から出馬している理由は、ここにありそうです。
私には栃木人としての気概と誇り、血が流れています
引用元:やな和生オフィシャルサイト
先祖は戦国時代に上杉謙信の軍を撃退
戦国時代には、先祖の簗朝光と子の簗吉朝が、上杉謙信や北条氏政の軍を撃退したと伝わっています。
上三川町には、今も簗城の跡が残っているそうです。
徳川の時代になると、簗家は宇都宮に入った奥平家に仕え、家老を代々務めたとのこと。
殿様に代わって藩を切り盛りする、いわばナンバー2の家柄です。
攻めてきた敵から地元を守った家の子孫が、今は地元の予算をめぐる発言で追及されようとしている…先祖が聞いたら、何と言うでしょうか?
簗和生の先祖は福沢諭吉とも親交
さらに驚くのが、簗さんの6代前と5代前にあたる簗次正と簗紀平の交友関係です。
勤王思想家の高山彦九郎、解体新書を訳した蘭学者の前野良沢、そして福沢諭吉らと親交があったといいます。
福沢諭吉とは特に親しく、諭吉の手紙や、西洋を回ったときのお土産が今も簗家に残っているそうです。
簗次正は、吉村昭さんの小説『冬の鷹』にも登場しています。
ちなみに簗さんの出身大学は、福沢諭吉がつくった慶應義塾大学で先祖の友人が建てた学校で学んでいたことになります。
先祖の交友関係はここまで細かく書くのに、奥さんの話は一行もないのは家族の語り方にも、はっきりした線引きがあるようですね。
スポンサーリンク簗和生は結婚も予算カットも語らない?

その線引きは、仕事の場面でも同じようです。
簗さんは、前回の衆院選で自分を支援しなかった地元自治体の予算を大幅にカットしたと話したとされる音声が報じられています。
10月2日の会見では、この件について次のように答えました。
大臣就任前の一議員としての活動にかかわる事柄については、回答を控えたいと思います
引用元:TBS NEWS DIG
ところが同じ日の夕方、簗さんは急きょ2回目の会見を開き、「誤解を招いた」と釈明しました。大臣は続ける意向です。
ただ、問題の音声は「聞いていない」、報じた記事は「大まかに読んだ」と答え、記者から「信じられない」と返される場面もありました。
音声で何を話していたのかは、こちらの記事で整理しています。

2016年、結婚を聞かれて「電波が悪いので」。2026年、予算の発言を聞かれて、朝は「回答を控えたい」、夕方は「誤解を招いた」。中身は全然違う話ですが、本人が自分の口で説明しきらないところは、10年たっても変わっていません。
公式サイトのプロフィールを見ると、好きな言葉は率先垂範。人の先に立って手本を見せる、という意味です。
率先垂範が好きな人の説明が、10年前は秘書任せ、今回はコメント控えのあとに釈明。
簗さんは旧安倍派の政治資金問題で5年間で計1746万円の不記載が判明し、党から役職停止6か月の処分を受けた過去もあります。その簗さんの初入閣だっただけに、今回の発言はより厳しく見られています。
野党の一部は、10月5日に召集される臨時国会でこの件を追及するとしています。国会の場では、さすがに「誤解を招いた」だけでは済まないはずです。
大臣になった今、表に出てこなかった奥さんが、公の場で夫を支える姿を見せる日も来るかもしれません。まずは国会で、簗さん本人がどこまで自分の言葉で語るのかに注目です。