DEEPは、LDHという大きな事務所に16年所属しているいわば大御所アーティストなはずなのですが、大きく売れないのは一体なぜなのでしょうか?
週刊文春でリーダーのTAKAの万引きトラブルが報じられましたが、もしかしたら精神的なストレスとして、これが悩みのひとつだった可能性もないとは言えません。
LDHというだけで、ある程度は認知度も上がるはずなのに、なぜか認知度が低めなのも気になります。
昔からのファンも多いDEEPがなぜ売れないのかを調査してみました!

DEEPが売れない理由①メンバー変更の多さ

DEEPの歴史を振り返ると、メンバー変更が多かったのも要因の一つかもしれません。
3回の変更をざっくり見ていきましょう。
2004年 COLOR

COLORは2004年にEXILEのATSUSHIによって結成され、最初はATSUSHIさんのプロデュースのもとで活動を開始しました。
KIKURIとYORKとTAKAを含む4人組のコーラスグループとして、彼らは「Special love」でデビューし、R&B要素の強い個性的な4人の歌声は情熱的なパフォーマンスと特有のハーモニーで瞬く間に人気を集めました。
COLORのメンバーを変えた理由を、ATSUSHIさんは自身のInstagramでこのように語っています。
26歳だった自分はTAKAHIROとAKIRAを迎え入れ、EXILEをもう一度再建させなければならないという、ある意味で追い込まれてしまっていた状況でした。メンバーには本当に申し訳ない気持ちがありましたが、解散ではなく、TAKAを含める後輩たちに名前を譲って、KIKURIとYORKは元々友達だった事もあり、友人に戻ったようなカタチになりました。
2009年 DEEPに改名

2009年、COLORはDEEPに改名。
メンバーは、TAKA、YUICHIRO、 KEISEI、RYOの4人に。
改名にあたってリーダーはTAKAになり、ファンに向けて新章の始まりとして初のホール・ツアーを通じて「DEEP」を披露。
DEEPはセルフプロデュースで、より独自の音楽スタイルを確立するための第一歩を踏み出しました。
R&B要素の強かったCOLORとは違うポップスコーラスで、彼ら4人の歌唱力を前面に押し出す曲で挑戦していきました。
2019年 DEEP SQUAD(ディープスクワッド)

2019年にDEEP SQUAD(ディープスクワッド)として、宇原雄飛、杉山亮司、比嘉涼樹メンバー3人がLDH主催の「DEEP VOCALIST AUDITION」で加入。

今までのメンバーに、12,000人もの応募者の中から選ばれた新たな3人の若いメンバーを加えたことで、グループの構成やサウンドも一新。
新メンバー加入による化学反応で新しいパフォーマンスとより幅広い音楽表現が生まれていきました。
DEEPが売れない理由②抜けたメンバーの穴の大きさ
抜けたメンバーの存在感が大きかったのも、一つの要因と言えるでしょう。
①COLORのATSUSHI

ファンにとっては、EXILEのATSUSHIがグループを離れたことが衝撃的でした。
「ATSUSHIのパフォーマンスがCOLORの魅力だった」という声が多く、ATSUSHIの存在がどれだけCOLORの人気を支えていたかがわかります。
②DEEPのRYO

「前田兄弟の弟」として親しまれていた、メンバーYUICHIROの実の弟であるRYOがDEEPを卒業したことです。
DEEPの中では、ビジュアル担当といっても良いほど人気のあったRYO。
「一度きりの人生」を見直した彼の決断に、エールを送る形での卒業でしたがDEEPにとっては大きな痛手となりました。
DEEPが売れない理由③TV出演が少ない

DEEPはテレビ出演が極端に少なく、特に「ミュージックステーション」のような大手音楽番組で見かける機会がほとんどありません。
これが、LDHファン以外への知名度アップを難しくしているのだと思います。
ファンの間でも「もっとテレビに出てほしい!」という声はよく聞かれます。
実際に、音楽業界ではテレビ露出が売上にも直結するケースが多いだけに、この点はDEEPにとって大きな課題なのではないでしょうか。
DEEPが売れない理由④DEEP SQUADの苦戦
RYOが抜けたタイミングで2019年に誕生したDEEP SQUADでしたが、売上低迷に伸び悩む結果となっています。
それにはコロナ禍でのデビューも挙げられるでしょう。
このコロナ禍の期間では、多くの男性グループがデビューした年でもあり、競争が激化している中のデビューとなりました。
また、直接の要因の一つとは言えないかもしれませんが、2023年の「オンライントーク事件」も何らかの影を落としたのかもしれません。
オンライントーク事件とは?
不正入手した他人名義のクレジットカードで「DEEP SQUAD」のCD116枚(約12万円相当)を購入したとして、大阪市の21歳の会社員の女が逮捕された。容疑は計11回にわたりCDを注文し自宅に送らせたという。女は「オンライントーク会で話したかった」という事件が起こった。

DEEPが売れない理由⑤ヒットに恵まれない

DEEPは、トップ10入りは複数回あるものの売上は1万枚前後で推移しています。
トップアーティストの基準の10万枚以上には届いていないということで、安定はしていますが「大ヒット」となるような曲に恵まれていないというのも大きな課題のようです。
確かに、DEEP SQUADとしては好成績を上げてきています。

「Good Love Your Love」
テレビドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』のエンディングテーマとして話題になりました。
UtaTenの人気歌詞ランキングで2位にランクインし、DEEP SQUADの知名度を一気に広げるきっかけとなりました。

「変わりゆくもの変わらないもの」
映画『抱かれたい男1位に脅されています。〜スペイン編〜』の主題歌に起用されたこの曲は、感動的な歌詞とメロディで多くのファンの心をつかみ、UtaTenの歌詞ランキングでは1位を獲得するなど、グループ最大のヒット曲となっています。
LDHにはEXILEやFANTASTICSなど強力なダンス&ヴォーカルグループが多く、DEEPというコーラス&ヴォーカルグループは派手さがない分埋もれがちなのも事実。
ですが、DEEPのハーモニーや音楽性は唯一無二でもあります。

私も数十年前に初めて4人組DEEPの頃、生で彼らの歌声をLIVEで聴きに行きました。
本当に聴き入るほどの美しい歌声で心が洗われる思いでした。
先日のリーダーTAKAの万引き事件にショックを受けたファンもいたでしょう。
DEEPというグループを今後どうしていきたいのか、もう一度しっかり見直すべき時がいま来ているのかもしれませんね。
