「東洋大学法学部卒業」としていた経歴が、実際には“除籍”だったことが明らかになり、市議会や市民からの批判が殺到している静岡県伊東市の田久保真紀さん。
その渦中で今、注目を集めているのが、田久保真紀さんの代理人弁護士・福島正洋さんです。
連日メディア対応に立つ田久保真紀さんのそばで、常に冷静かつ毅然とした態度で対応する代理人弁護士・福島正洋さんが話題になっています。
実は田久保真紀さんとは20年来の付き合いであり、自らを「田久保さんの番犬」と称している代理人福島正洋弁護士について調査しました。

田久保真紀の弁護士・福島正洋とはどんな人なのか

■ 福島正洋
■ 阿部・吉田・三瓶法律会計事務所
■ 弁護士登録年 2009年(司法修習62期)
■ 杏林大学卒業
東洋大学法科大学院卒業
チラ見せした卒業証書を「偽物だとは思わない」と言い放った田久保真紀さんの代理人弁護士である福島正洋弁護士。
実は、田久保真紀さんとは20年来の付き合いだといいます。
福島市は杏林大学卒業後に、東洋大学法科大学院に入学して弁護士資格を取った苦労人。現在の事務所は東京・虎ノ門にあるが、田久保氏とは実は20年来のつきあいだという。
引用元:文春オンライン
除籍であることが判明した会見の時、「市の顧問弁護士ではなく個人でつけた弁護士」と後援会が同席した…というのは、福島正洋さんを弁護士として任命したかったからということだったのかもしれませんね。

田久保真紀と弁護士・福島正洋との関係

田久保真紀さんとは20年来の付き合いということですが、「飲み会では『子分』『弟分』といった仲なのだといいます。
週刊文春の取材では、「そういうノリで20年前からやってきた」と語ったそうです。
いつコメントしたかは覚えてないけれど、私が言いそうなセリフ。飲み会でも『子分』『弟分』だと言っている。そういうノリで20年前からやってきて。『今じゃもう奴隷だ』とかいう仲なので(笑)あんまり真剣に受け取られても…」
引用元:文春オンライン
と昔からかなり親密な関係の様子を隠すことなく語ったそうです。
また以前、福島正洋弁護士は自身のFacebookで、田久保真紀さんが嫌がらせや妨害工作などを受けているということに対してこう発言していたそうです。

〈<ほいほい、どうやら出番ですな。「田久保さんの番犬」こと、虎ノ門のベンゴシが、きっちり仕事しまっせ>〉
引用元:Yahoo!ニュース
その言葉通り、鋭い視線と冷静な口調でメディアの矢面に立ち、田久保真紀さんを全力で守り抜く“法の番犬”といった印象を会見では受けましたね。
田久保真紀さんとの出会いはいつ?


二人の出会いは、田久保真紀さんが政治家になる以前の市民活動の頃まで遡ります。
田久保真紀さんが代表を務めていた「伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会」の弁護団の一員として、福島弁護士は名を連ねていました。
田久保真紀さんは市長を続投する理由として、公約である「伊豆高原メガソーラー計画の白紙撤回」を挙げ、「私に与えられた使命」と声を震わせながら述べていました。

ただ、これに対しても、当時は副知事としてこの問題に対応した難波喬司・現静岡市長から
「(事業はすでに実施できる状態になく)市長がいなければメガソーラーは止まらないということはない」
と言われていましたね。
田久保真紀さんは、この「伊豆高原メガソーラー事業」に関して並々ならぬ思い入れが福島正洋弁護士と取り組んでいた頃からあるようです。
同じ「東洋大学」

そして注目されているのが、田久保真紀さんが「除籍」となった「東洋大学」です。
単なる偶然なのか、福島正洋弁護士の最終学歴がその「東洋大学法科大学院」なのです。
これが単なる偶然なのか、それとも何かの意味を持つのか…と「学歴詐称疑惑」が問題になっている今、その関連性にも注目が集まっています。

田久保真紀と弁護士・福島正洋の戦略とは?

記者会見では、メディアからの厳しい質問に田久保真紀さんが言葉を詰まらせると、すかさず福島正洋弁護士がそっと耳打ちでサポートする様子がTVの会見でも流れていました。
時には、田久保真紀さんを守るかのように自らが矢面に立ち、毅然とした態度で反論する場面も見られました。
その姿はまさに、混乱の渦中にある田久保市政の危機管理を一手に引き受ける「司令塔」そのものと言えるでしょう。
公職選挙法違反についての作戦とは?

福島弁護士の弁護戦略として、その核心は「公職選挙法違反にはあたらない」という一点に絞られます。
①「公式な場では嘘をついていない」
選挙で最も重要な「選挙公報」には、問題の学歴を記載していませんでした。報道機関への回答などは、法律が定める「公表」には当たらない、というのが福島弁護士の主張の根拠となっています。
②「わざとではない」
仮に事実と違ったとしても、田久保真紀さん本人が「卒業したと信じ込んでいた」のであれば、意図的に嘘をついたことにはならず、罪には問えないと主張しています。この「公表の定義」と「故意の有無」という2段構えで、刑事責任という最大の危機を回避しようとしています。
福島正洋弁護士の主張と世間の常識の間に、すごい温度差を感じますね。
これを『思い込みでした』という主張に、ほとんどの人が納得していないようです。

「卒業証書」についての戦略とは?

今回の騒動で福島正洋弁護士の巧みさが最も表れているのが、疑惑の中心である「卒業証書」の扱いです。
当初、福島正洋弁護士は「偽物には見えない」と田久保真紀さんを擁護していました。
しかし、議会から「その証書を見せてほしい」と要求されると、「自分に不利になる証拠は出さなくてもよい」という憲法上の権利を盾に、提出をきっぱりと拒否しました。

この「見せない」という戦術は、法的には正しいのかもしれませんが、「真実を知りたい」と願う市民の気持ちとは大きなギャップを生んでいます。
これにより、伊東市の問題はまるで「法廷ドラマ」のような展開になり、市民としては「やっぱり何か隠してるのでは?」と誰もスッキリしない結果になっているのは事実です。
今後、検察の捜査や百条委員会の進展により、田久保真紀さんと福島正洋弁護士の責任がさらに明らかになる可能性があり、さらなる動向が注目されています。
