自民党の次期総裁候補として名前が挙がっている小泉進次郎さん(元環境大臣、現農林水産大臣)。
小泉進次郎さんの父・小泉純一郎元首相の影響で「セレブ政治家」のイメージが強いですが、その学歴は長年、国民の間で話題となっています。
偏差値の低い大学から世界トップクラスの大学院へ、そしてわずか1年で修士号取得という経歴は、称賛される一方で「学歴ロンダリング」や「特別扱い」などと噂もされています。
小泉進次郎さんの「学歴」はなぜここまで注目や疑問視をされているのでしょうか?
その原因を分かりやすく調査してみました。

小泉進次郎の学歴はなぜ疑問視されるているのか?

■ 小泉進次郎(こいずみしんじろう)年
■ 1981年4月1生/ 歳
※2025年現在
■ 神奈川県横須賀市
■ 関東学院六浦小学校入学後、中・高・大学一貫の観桜学院
■ 農林水産大臣
■ 父・小泉純一郎元首相、兄・小泉
小泉進次郎さんの経歴をわかりやすくまとめると以下のようになります。
学歴が注目される原因の出身大学

この経歴だけを見ると国際派エリートですが、小泉進次郎さんの「学歴」が注目される理由は、出身大学である「関東学院大学」にあります。
小泉進次郎さんが進学した「関東学院大学経済学部」の大学入試偏差値は40前後でした。
ここで注目なのが、当時の関東大学の偏差値について、このように報じられていることです。
難易度は小泉氏が卒業した04年時点では河合塾公表の偏差値で42.5でした。
引用元:BUSINESS JOURNAL
この関東大学の偏差値がどう関係あるのでしょうか?
Fランで入試経験ゼロ

関東学院大学は偏差値指標では、難関校ではありません。
ネット上では「Fラン」扱いされることが多く、それが小泉進次郎さんの“低学歴”イメージの土台になっているということです。
Fランとは⋯
ネットスラングで、Fランク大学とは偏差値35未満の低偏差値大学を指す。
そして、さらに重視されているのが、小泉進次郎さんが一般入試を経験していないことです。
そもそも小泉氏は小学校から関東学院系列でエスカレーター式で大学まで上がったので、一般入試で関東学院大学に入ったわけではなく、子どものときから将来は政治家になることを見越して、父・小泉純一郎氏の地元である横浜の学校だという理由で入学したのだろうから、関東学院大学のランクと小泉氏の学力を関連づけて論じることにあまり意味はない。
引用元:BUSINESSJOURNAL
この一般入試経験がないエスカレーター式の進学が、小泉進次郎さんの学力を疑問視される原因になっているようです。

小泉進次郎の学歴が急に名門大学院へ飛躍⁈

小泉進次郎さんは、2004年に関東学院大学を卒業しました。
ところが注目される点は、その後なんと急に世界ランキング17位(東京大学は29位)の名門・コロンビア大学院への留学を果たしているのです。
その原点は04年のコロンビア大学大学院留学にあった。なんと、自身の所属大学教授や米大物教授まで巻き込んで、希望大学への入学を果たしていたのだ。
引用元:デイリー新潮
Fランと言われていた関東大学から、なぜ名門であるコロンビア大学への留学を果たすことができたのでしょうか?
教授の協力と秘策

さらに、小泉進次郎さんがコロンビア大学に行きたいと言い出したとき、関東大学の教授が協力していたことが報じられました。
「話を聞くと“総理の次男である進次郎君がコロンビア大学大学院に行きたいと言い出した。ジェラルド・カーティス教授の下で政治学を学び、父の跡を継ぎたいと言っている”。ところが、天下のコロンビア大学に行くには圧倒的に成績が足りていなかったそうで、“推薦状を頼まれたんだけど、どうしたらいいか”という相談でした」
引用元:デイリー新潮
そこで、関東学院大学の教授から相談を受けた国際関係学研究所所長の天川由記子さんが、ホワイトハウス関係者を通じて「秘策」を伝授したといいます。
その秘策とは、「小論文や推薦状で彼が政治家になることを強調する」というもので、小泉進次郎さんの最大の武器は「父の跡を継ぎ、首相になる可能性があること」だったとされています。
そうして、コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授への推薦状を書いたという経緯が明らかになりました。
秘策の結果は条件付きの合格

結果的に小泉進次郎さんは「条件付き合格」となりました。
その条件とは、「TOEFLのスコアが600点に達するまでコロンビア大学内の語学講座で英語の授業を受けること」でした。
小泉進次郎の「学歴ロンダリング」は本当?

条件として出された「TOEFL600点」は実用英語検定1級に相当する高い英語力が要求される水準です。
「基本的にアメリカの名門大学の大学院は成績が悪いと進級すらできず、特に英語がネイティブではない国の学生の落第率は英語ネイティブの学生より高く、優秀ではないと修士号は取得できない。」
引用元:BUSINESS JOURNAL
つまり、小泉進次郎さんの学歴という意味では「かなり高い」ということになるです。
そして、さらに決定的なのは、指導教授であるジェラルド・カーティスさんのインタビューで「進次郎氏は当時から『政治家になり、首相になりたい』との意思が明確だった」と報じられていることです。
「進次郎氏は当時から『政治家になり、首相になりたい』との意思が明確だった」と報じている。また、同氏は「彼は成績も良かったし、一生懸んで勉強した」
引用元:毎日新聞
そして、TVニュースでも同教授が「『頭から火が出そうだった』と本人も言っていたよ」とコメントしており、小泉進次郎さんが実際に猛勉強していたことが証明されています。
メディアが暴く「本当の実力」とは?

では、なぜ小泉進次郎さんの「学歴ロンダリング」疑惑が根強いのはなぜでしょうか?
それは、「関東学院大卒の低学歴」と多くの人が思っているが、それはグローバル的には間違いであると報じられています。
おそらく世間では「進次郎は関東学院大卒の低学歴」と思っている人が多いのだろう。だからこそ「ロンダリング」という言葉が使われてしまう。
しかし、進次郎氏は「高学歴」である。なぜなら、グローバル・スタンダードと言わずとも、日本でも最終学歴、つまり、出身学部よりも修了した大学院で「学歴」を見るのが常識だからである。それは企業の採用活動でも、研究者の世界でも同様だ。
引用元:PRESIDENT Online
「おそらく世間では『進次郎は関東学院大卒の低学歴』と思っている人が多いのだろう。だからこそ『ロンダリング』という言葉が使われてしまいます。
ですが、小泉進次郎さんが『高学歴』のなのは、出身学部よりも修了した大学院で『学歴』を見るのが常識と報じられています。
実際、小泉進次郎さん氏は2006年5月に政治学の修士号を取得しており、翌月にはワシントンの名門シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)に研究員として就職も果たしているのです。
これは確実に「高学歴」という証明といえるのではないでしょうか?
専門家が語る日本特有の学歴観の問題

日本では『進次郎は関東学院大卒の低学歴』、一方海外では出身学部よりも修了した大学院で『学歴』を見るのが常識という見方の違いの問題についてこのように報じられました。
『学歴ロンダリング』『コネを使った』といった批判があり、そう言われても致し方ない部分はあります。ただ、英語力を大きく向上させたことは事実ですし、修士号を取得したのも事実です。入学の経緯はどうあれ、努力してきた点は評価に値するのではないか、と考えます。
引用元:BUSINESSJOURNAL
さらに、安倍晋三元首相(成蹊大学卒)や菅義偉元首相(法政大学卒)を例に挙げており、「学歴と首相としての功績に関係があるとはいえない」としており学歴だけに注目して判断するのは危険であると述べています。
つまり、海外では大学院進学はステップアップの一環として自然に受け止められるのに対し、日本では「ごまかし」と見られがちだということです。

小泉進次郎の学歴が批判されるのは発言が浅いから?

このように、小泉進次郎さんの学歴は高いと伝えられる一方で、小泉進次郎さんは学歴と発言が結びついて批判されているとも言われています。
世間では『進次郎は低学歴』と捉えられがちだが、実際には学歴と発言のインパクトが結びついて批判されている。
引用元:プレジデントオンライン
たとえば「気候変動問題はセクシーだ」という発言が炎上した際、「Fランらしい浅い発言」と叩かれました。
つまり、単なる偏差値批判だけでなく、政治家としての言動と学歴が結びついて論じられているとも報じられています。
小泉進次郎の学歴はエンタメ要素が強い⁈

ここまでで、小泉進次郎さんの学歴について「事実として確認できること」をまとめます。
・関東学院大学は確実に偏差値40程度の「中堅私大」
・コロンビア大学大学院は世界屈指の名門で、実際に修士号を取得
・TOEFL600点という高い英語力の習得
・カーティス教授による「成績優秀」の証言
・CSIS(戦略国際問題研究所)での研究員としての実績
そして、「学歴ロンダリング」と批判されたり疑問視されていることをまとめます。
・入学時に「政治家の息子」という特殊事情があったことは事実
・しかし、条件付き合格から正規の修了まで実力で達成
・アメリカの名門大学院では成績不良者は卒業できないシステム

つまり、小泉進次郎さんは、関東学院大という“弱点”と、コロンビア大院という“強み”の両方を抱えています。
このギャップがメディアやネット騒がす原因となり、支持と批判を二分している理由でしょう。
結局のところ、確かに関東大学まではエスカレーター式という「低学歴」のレッテルを貼られる要素はあったのは事実です。
ですが、実力がなければ海外では通用しないということも事実であり、小泉進次郎さん学歴は最終的には「自身が努力してつかみ取ったものである」と言えるのではないでしょうか?
将来を決めるのはやはり学歴だけではなく、政治家としての実績と信頼ということになるのではないでしょうか?

