現在活動休止中の女優・広末涼子さん。
広末涼子さんは3度所属事務所が変わっており、2024年には長年所属していた「フラーム」を退所し、個人事務所「R.H」を立ち上げたことで再び注目を集めました。
そんな中でも、自分の意見をハッキリ通す姿勢を曲げずに芸能事務所との複雑な関係をメンタルの強さで切り抜けてきました。
そんな広末涼子さんの最初に所属していた事務所から順に、どのような経緯を経て現在に至ったのかを詳しくお伝えします。


広末涼子が最初に所属した事務所「フロス(Flos)」(1994年∼1998年)

1994年のデビューから2025年現在まで、広末涼子さんが所属した事務所はわずか3つです。
ですが、その背景には芸能界の複雑な人間関係、ビジネス戦略、そして彼女自身の人生の転機が大きく関わっています。
デビューのきっかけとフロス所属

広末涼子さんの芸能界人生は、1994年、中学2年生の時から始まりました。
そのきっかけとなったのが「第1回クレアラシル・ぴかぴかフェイスコンテスト」でのグランプリ受賞でした。
母に初めてベランダで撮ってもらった写真を履歴書に貼って送り、近畿予選から東京での最終審査に進んで、本当に、まさかのグランプリでした。
引用元:読売新聞

このコンテストで注目された広末涼子が、この時最初に所属した事務所が大手芸能プロダクション系列のモデルエージェンシー「フロス(Flos)」 です。
フロスは芸映系のモデルエージェンシーとして知られ、主にファッションモデルやアーティストのマネジメントを行っていました。
当時は大手芸能プロの芸映系のフロスという事務所所属で、そのバックアップもありグイグイ売れていきました。
引用元:zakⅡ
まだ高校生だった広末涼子さんを支え、初期のCM・雑誌活動を展開したのがこの事務所で1994年〜1998年まで在籍しました。
フロス時代の活動と井上義久マネージャーとの出会い

●1995年
「クレアラシル」でCMデビュー
●1995年6月
フジテレビドラマ『ハートにS』で女優デビュー
●1996年
NTTドコモポケベルCM「広末涼子、ポケベル始める」で大ブレイク
この時期、広末涼子さんのマネージャーを務めていたのが井上義久さんでした。
井上義久さんは、広末涼子さんの才能を早くから見抜き、彼女のキャリア形成に大きな影響を与える人物でした。
運命を変えたドコモCM

1996年のNTTドコモのCMは、広末涼子さんの人生を決定的に変えました。
「広末涼子、ポケベル始める」のキャッチフレーズとともに、彼女の名前が全国に知れ渡ったのです。
CMオーディションでの伝説的エピソード
・ポケベルを口に入れてアドリブ芝居を披露
・独創的な「オチ」をつけて審査員を驚かせる
・この一発芸が大ブレイクの引き金となる
当時を振り返り、広末涼子さんは「オーディション経験は(クレアラシルと)これら2件だけだった」と語っています。
芸能生活は28年目になるが、オーディション経験はこれら2件だけだった。
「オーディションの機会が少ない分、お仕事で新たに経験することばかり。そこで初めて自分の表現を見てもらうことになるので、どの現場も“試験”のように感じていました。
引用元:読売新聞

「フラーム(FLaMme)」の設立と移籍(1998年∼2024年)

1998年10月14日、井上義久さんは広末涼子さんのために新事務所「有限会社フラーム」を設立しました。
これは、フロスから独立した井上義久さんが「広末涼子専用の事務所」として立ち上げたものでした。
以後、広末涼子さんは長年にわたりフラーム所属の看板女優として活動します。
フラームは広末涼子さんを筆頭に、戸田恵梨香さん、有村架純さん、吉瀬美智子さん、松本穂香さん、吉岡里帆さんなど実力派女優を多数輩出しました。
「少数精鋭」の方針により、所属タレント一人ひとりに手厚いサポートを提供していました。
この事務所に所属している間の26年間、広末涼子さんの人生にも様々なことが起こりました。
フラーム時代の黄金期と挫折
1990年代後半〜2000年代初頭:絶頂期
・1997年:デビュー曲「MajiでKoiする5秒前」が60万枚の大ヒット
・1998年:早稲田大学入学で再び話題に
・2000年代:数々の映画・ドラマで主演を務める
2000年代中期〜後期:試練の時代
・2003年:早稲田大学中退、岡沢高宏との結婚・離婚
・2010年:キャンドル・ジュンとの結婚
・様々な「奇行」報道に悩まされる時期
2000年代後期〜2010年代:復活と円熟
・2008年:映画『おくりびと』でアカデミー賞外国語映画賞受賞
・母親業と女優業の両立
・安定したキャリアを築く


W不倫騒動と事務所との亀裂(2003年)
女優の広末涼子(43歳)は、「Flame」という芸能事務所を退社し、個人の芸能事務所である「R.H」を設立することを発表しました。この決断は、昨年6月にマスコミによって彼女の45歳の有名シェフ、鳥羽周作氏との不倫が暴露され、無期限の活動停止処分を受けた後に行われました。広末は女優として再び活… pic.twitter.com/AcdRDWe6uW
— ヴィン (@Nqh120300) February 16, 2024
【騒動の時系列】
● 6月8日:週刊文春が不倫を報道
● 6月14日:フラームが広末を「無期限謹慎処分」に
● 6月15日:文春が二人の直筆ラブレターを公開
● 6月18日:夫キャンドル・ジュン氏が記者会見
● 6月20日:広末が文春記者に直接電話、事務所への不信感を表明
2023年6月8日、「週刊文春」がミシュラン1つ星シェフ・鳥羽周作さんとのW不倫を報じました。
所属事務所フラームは謝罪を発表し、広末涼子さんは一時的に活動を休止しました。
鳥羽シェフが仕事に邁進し続けているのは広末涼子のため? 交際は継続か – ニフティニュース 鳥羽周作氏の古民家レストラン「NAGANO」が、広末涼子との不倫騒動後、9月末で閉店する。彼らは会っていないと考えられていたが、交際は続いている模様。 https://t.co/b3Gdno2ORn
— アフィリエイター師匠@相互フォロー (@Rebecca89132365) August 28, 2025
「週刊文春」の記事には私的な手紙や交換日記の流出も含まれており、波紋が広がりました。
そしてこの報道が、26年間続いた広末涼子さんとフラームの関係に決定的な亀裂をもたらすことになります。
事務所対応への不満爆発

広末涼子さんが週刊文春記者に直接電話をかけた際の発言は、事務所との関係悪化を決定づけるものでした。
広末涼子の発言内容
・「色んな疑いを持ってしまった」
・「私の考えとは違うもの(コメント)を出されてしまった」
・フラームの対応に強い不信感を表明
この異例の行動により、広末涼子とフラームの溝は決定的に深まりました。
損害賠償問題の深刻化

このW不倫騒動により、広末涼子さんは4社のCMを降板し、その損害は甚大なものでした。
【具体的な損害内容】
・CM出演料:1本5000万〜6000万円 × 4社
・総損害額:約2億円規模
・映像制作会社X社:4000万円の損失を計上
4本の出演CMが放送取りやめになるなど、未発表案件も含めれば損害賠償額は億単位に上るとの報道もあった。
「映像制作を行うX社が1月24日、『特別利益』を計上したというお知らせを出しました。“納品した動画に出ていた出演者の不祥事で4000万円の損失を被ったが、出演者の所属事務所からの賠償と保険適用でまかなえた”という内容でした。引用元:NEWSポストセブン
この巨額の損害賠償をめぐり、広末涼子とフラームの間で長期間にわたる協議が続くことになりました。
フラーム退所と賠償金支払いの実態

2024年2月16日、広末涼子は26年間所属したフラームからの退所を正式発表しました。
表向きは円満退社でしたが、その背景には複雑な事情がありました。
前所属事務所のフラームは「将来について話し合う中で、本人の意向を尊重し、双方合意の上で、この結論にいたりました」と説明し「新たな環境での飛躍を応援してまいります」とエールを送った。
引用元:スポニチ

ですが関係者によれば、円満退社の裏で広末涼子さんは相応の賠償金をフラーム側に支払ったとされています。
広末と井上社長は直接ではなく、互いの弁護士を通じての話し合いを続けていたものの、事実上、彼女は事務所から放置されているような状態だった。ただ、『広末は一銭も賠償金を払う意思がない』とも報じられていましたが、それは事実ではありません。自らの責任を果たすために、かなりの金額を事務所に支払ったそうです。
引用元:文春オンライン
その後広末涼子さんの代理人を通して、「フラームとは損害賠償の分担について話し合いを行い、合意のうえ退所しました」と報じられました。
個人事務所「R.H」の設立

広末涼子さんは退所と同時に個人事務所「株式会社R.H」を設立し、自ら代表取締役社長に就任しました。
注目すべき事実‼
株式会社R.Hは2021年6月に既に設立されていたことが判明しています。つまり、広末涼子さんがこの独立を数年前から計画していたことになります。
2025年10月:TBS問題での迅速対応


2025年10月4日、TBS「オールスター後夜祭’25秋」で広末涼子さんの交通事故を題材とした不適切なクイズが出題されました。
● 10月6日:TBSに内容証明を送付し正式抗議
● 「他者の尊厳や人権を侵害する表現が許されるものではない」と強く非難
● 名誉回復措置を要求
これに対して広末涼子さんの事務所RHは素早く対処。
TBSに内容証明を送付して正式な抗議をしました。
TBS側は10月9日に正式に謝罪し、配信動画から該当部分を削除しました。
これに対し広末涼子さんの事務所R.Hは「迅速かつ誠実なご対応に感謝申し上げます」とTBSの対応を評価するコメントを発表しました。

広末涼子さんの「最初の事務所」は、デビュー当時に所属していた モデルエージェンシー「フロス(Flos)」 です。
広末涼子さんは、最初のモデルエージェンシー「フロス」から始まり、専属事務所「フラーム」での26年間を経て、現在は個人事務所「R.H」の代表として新たな挑戦を続けています。
今後、広末涼子さんがどのような活動を展開し、個人事務所としてどこまで影響力を発揮できるのか、芸能界の注目は続いています。

